お香を楽しむ方法として「組香」という遊びがあります。これは、香りを「聞く」ことに焦点を当てた伝統的な日本の香道に基づいた遊びです。組香には様々な形式がありますが、その中でも特に有名なのが「源氏香」という遊び方です。
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源氏香の遊び方
- 準備:5種類の香木をそれぞれ5包ずつ(合計25包)用意します。
- 混合:25包を混ぜ合わせ、任意の5包を選びます。
- 聞香:選んだ5包を聞香炉で焚き、順に香りを聞きます。
- 解答:香りを聞いた後、それぞれの香りが同じであると思われるものを、「源氏香之図」を基にして横線で結びます。
- 採点:解答用紙を回収し、答え合わせを行い、採点します。最も点数が高い人が勝者となります。
「源氏香之図」とは、「源氏物語」の54帖のうち、第一巻の「桐壺」と最終巻の「夢浮橋」を除いた52帖を図柄で表したものです。例えば、3回目と5回目の香が同じだと判断した場合、その解答は「21.乙女」となります。
他の組香の遊び方
他にもいくつかの組香の遊び方があります。例えば、競馬香(くらべうまこう)は、京都・上賀茂神社で行われる伝統的な競馬をテーマにした組香で、香を当てた分だけ駒を進める遊びです。また、菖蒲香(あやめこう)は梅雨時に行われ、特定の香を当てることが目的です。
組香の魅力
組香はただ香りを当てるだけでなく、日本の歴史や季節の情景を感じることができる遊びです。古典文学や季節感を楽しみながら、香りを通じて教養を深めることができます。初心者でも楽しめるため、ぜひ体験してみることをお勧めします。
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