皆さんはシンギングボウルというアイテムをご存じでしょうか？ヨガや瞑想の時に使うとよいといわれているそのアイテムはただ音を鳴らすだけではなく、水を入れて音を鳴らすことによって水滴が跳ね上がる現象が起きることがあります。今回はそんなスピリチャル現象について少し調べてみたいと思います。
シンギングボウルの中で水滴が踊る現象について
シンギングボウルに水を入れて音を鳴らすと、水面に波紋が生じ、特定の条件下では水滴が踊るような現象が起こることが研究によって明らかにされています。この現象は「ファラデー波」と呼ばれ、シンギングボウルの縁をマレットでなぞることにより生じます。マレットの圧力によりボウルの側面が微細なスケールで変形し、その変形が空気と水に波を生じさせます。これらの波は、十分に刺激されると、波が破裂して水滴が放出される原因となります。
研究者たちは高速カメラを使用して、この水滴の挙動を捉え、その動きや位置を測定しました。この研究は、流体と固体の相互作用の一例として行われ、主に好奇心から動機付けられたものであり、工学的応用よりも基本的な物理を解明することが目的でした。
さらに、シンギングボウルの物理学に関する研究では、ボウルに水を加えると、ボウルの振動が水に伝わり、水面に波や水滴が跳ねる現象を引き起こすことが確認されています。これらの現象は「ファラデー波」として知られ、燃料噴射などのプロセスに応用できる可能性があると指摘されています。水を加えることによってシンギングボウルの周波数が変化し、より深く長持ちする共鳴が生まれることが観察されています。
このような研究は、シンギングボウルが単なる楽器や瞑想の道具を超え、その振動や共鳴が科学的な現象を解明する手がかりを提供することを示しています。音響学や流体力学の分野では、これらの現象がさらに研究され、新たな技術や治療法への応用が期待されています。
どのシンギングボウルでも水滴が踊るのか？注意点など
水しぶきを楽しむ場合は、口径17cm以上のシンギングボウルを選んでください。小さめサイズのシンギングボウルだと水しぶきを楽しむことができません。またシンギングボウルに水を加える際の注意として長時間水を入れたままにしないでください。使用後は水を捨て、速やかに乾燥させてください。 ボウル自体に錆が発生することがあります。
